アレンジ
婚約指輪・結婚指輪を彩る「ミル打ち=ミルグレイン」の魅力
婚約指輪(エンゲージリング)・結婚指輪(マリッジリング)のデザイン、アレンジとして人気のある「ミル打ち=ミルグレイン」。
指輪を彩る装飾としてのデザイン性だけでなく、様々な魅力的な意味を持ち併せているのです。
今回は、そんな「ミル打ち」の魅力についてご紹介します。
ミル打ちとは
ミル打ちとは、結婚指輪・婚約指輪の地金(マテリアル)のエッジやライン部分に小さな丸い粒を連続して打刻していく、装飾技法のひとつです。
ヨーロッパでは古くから伝わる技法であり、欧米の歴史ある美術館などに展示されている、多くのアンティークジュエリーにも施されています。
「ミル」とはラテン語のミルグレインのことで、「千の粒」という意味があります。
「千」には縁起の良い「子宝」「永遠」「長寿」などの意味があり、その意味合いから婚約指輪・結婚指輪などに多く使われる装飾技法です。
小さな丸い粒を美しく均等に連続して打刻するには、熟練の技術が必要となります。
特に地金(マテリアル)が硬い金属に対して、一定の幅・大きさ・深さで均等な丸みをつくりだすのは至難の業であり、わずかな誤差が指輪全体の輝き、美しさ、フォルムに大きく影響してしまいます。
ミル打ちの指輪のメリットとは
ミル打ちアレンジを施すと、
①クラシカルで上品になり、小さな輝きが増えてゴージャスな雰囲気に変わる
②フラットな面が少なくなるため、リングの傷が目立ちにくくなる
というメリットがあります。
シンプルであまり装飾のない指輪にミル打ちを加えるだけでも、随分印象が変わります。
それは、ミル打ちの小さな丸い粒が光を反射し、ダイヤモンドのように小さな輝きを放つからです。
施し方によってはウェディングドレスのレースのように、小さく華奢でとても繊細な雰囲気を与えてくれます。
リングは長年使用することで輝きを失うことがありますが、ミル打ちを施した部分はヨーロッパのクラシカルな建築物と同様に、伝統的かつ独特の風合いを生み出して、立体感のある美しさを保つのです。
クラシカルなアンティークジュエリーが今でも美しさを保ち、人々を魅了し続けている理由の一つは、このミル打ちの効果かもしれません。
「美しさ」を左右する、ミル打ちの加工技法
ひとくくりに「ミル打ち」と言っても、加工技法はいくつかの種類があります。
その中でも広く知られている方法として
①手で一粒ずつ打ち込む
②あらかじめ型を取り鋳造する
③ミル打ちしたように見える型に押し付けて打刻する」
の3つが挙げられます。
②や③のように「型」を使用したミル打ちは、ローコストで簡単に加工できますが、均等で美しい粒をつくることができません。
均等な美しいミル打ちは、①のように熟練した職人の手によって、丁寧に粒をひとつずつ刻むことで実現します。
婚約指輪・結婚指輪にミル打ちのアレンジを付け加えたい方は、そのような熟練した技術を持った職人が加工する、ブライダルリングショップを選ぶことをおすすめします。
ミル打ちのメンテナンス方法は?
ミル打ちを施しているからといって、特別に気を付けなければいけないことは特にありません。
通常の指輪と同じように、
①衝撃を避ける・・・素材に傷がつくだけではなく、ミルの粒がつぶれてしまいます。
②汚れに気を付ける・・・ミルはとても繊細な極小の粒なので、さほど高低差があるわけではありません。
汚れが極端にミル打ち部分だけに溜まるといったこともないので、神経質にならなくても良いでしょう。
ミル打ちの有無に関わらず、1年に1回程はジュエリーの洗浄を行うと良いですね。
購入後の指輪にミルグレインを追加できる?!
マリアージュエントでは、購入後でもミル打ちを追加することが可能です。
何年も着けていて見慣れたデザインに飽きてしまった時や、記念日等も節目に誓いの指輪にミル打ちを施すというのも素敵ですね。
料金はミルグレインの加工料金が7000円、磨き直し料金が7000円となっております。
ミル打ちはシンプル派にも人気
ミル打ちは、シンプルな指輪を選んだ方にもおすすめです。
仕事の都合上ダイヤモンドは留められないし、でもシンプル過ぎると物足りない・・・なんていう人には、ミル打ちがぴったりです。
主張しすぎず程よいアクセントになります。画像のように、つや消し加工との組み合わせもオシャレです。
2人お揃いでミル打ちを入れるというのも素敵ですね。
「ミル打ち=ミルグレイン」で、幸せを込めた婚約指輪・結婚指輪へ
ミルグレインの魅力はいかがだったでしょうか。
マリアージュエントでは、もともとミルグレインが着いているデザインだけではなく、300種類遺以上のデザインに自由にミルグレインを施すことが可能です。
興味を持たれた方は、是非一度店頭でミルグレインの美しさを確かめてくださいね。